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2020.07 経営余話

新 た な 時 代 の 幕 開 け

理事長 岩崎俊雄

令和2年6月12日は平日でしたが、墓参りは別の休日に行うことにして、住職の都合で次男の七回忌の回向を内々に行いました。その日の午後に、本会の元理事長職務代理者であり、顧問をお願いしていた岩本ツル様のご逝去の知らせを受けました。突然の知らせに驚き、急ぎご自宅を訪ねました。

東京都を辞職し、栃木市内に開設される予定の障害児通園施設に転職しようと考え、設立代表者の保育ホームを訪ねたときにお会いしたのが最初でした。当時は、就学猶予・免除が当たり前でしたが、多くの親の願いは、普通の子どもと同じように、家から通わせて教育を受けさせることでした。しかし、通園施設は宇都宮市にあるのみで、他の市町村の障害児等は家庭で保護するか、障害児施設に入所させるかの二者択一の状況でした。

岩本さんは、鹿沼市から20キロ近く離れた栃木市の通園施設に通わせるべく、寄附を募りその寄附金を届けに来ていたのです。我が子にあった通園施設の建設、まさに理想的な計画に賛同し、多くの保護者が開園に胸を膨らませていたのです。その時ツルさんからいろいろな話をお伺いし、転職を決断する大きな要因となりました。

その後、成人施設の建設が必要となったことから、すぎのこ会設立のために夫の武郎さん共々、物心共のご支援を頂きました。さらに設立後も武郎さんは理事として、ツルさんは後援会の役員としてご指導、ご協力を頂き、今日のすぎのこ会の基礎が築かれたのです。

その日の夜に、本会の慰霊碑のある岩船山から続く本部事務所裏の堀に、例年続いている愛の定期便とも言うべき蛍が現れました。どういうわけか、今年は堀付近ではなく、家庭用菜園、そしてそれに続く駐車場にある妻の自家用車付近を飛び交っているのです。ツルさんが次男と共に妻の車に寄り添い、最後の別れをしているように思えました。

岩本ツルさんの他界で、「ひとつの時代が終わった」ことを改めて知らされるとともに、今後のすぎのこ会をどうすべきか、どのような方向にもっていくべきか、真剣に考えなければならないと感じています。さらに、設立時を知る残されたひとりとして、本会の基本理念のひとつである『一貫した福祉』を保障するため、最善を尽くす決意を新たにした次第です。皆様の、これまで同様のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願いいたします。

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