栃木県の障がい者福祉・高齢者福祉・児童福祉

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経営余話

2020.01 経営余話

『年頭に当たって ~連携の推進~』

文責:すぎのこ会理事長 岩崎 俊雄

 

新年明けましておめでとうございます。昨年は、想定外の水害が栃木市を襲い、安全で、安心できる安定した都市づくりの必要が認識された年になりました。また、日頃からご指導を頂いている役員・評議員の奥様、現役の役職員、本会に多大の貢献を頂いた恩人、そして障害者福祉の基本を教えてくれた本会創立時からの利用者等の永久の旅立を見送る年でもありました。

そのような方々とのご縁を忘れないためにも、毎年秋に岩船山で『供養式』を執り行っていますが、今年も多くの関係者、利用者とそのご家族、職員等の参加を得て実施しました。特に、利用者のご父兄、ご兄弟は勿論のこと、甥・姪にあたる方々、そして役員としてご尽力頂いたご家族の皆様等との久しぶりの再会に、当時を思い出し目頭が熱くなったのは私ばかりではなかったと思います。「福祉の仕事を選んでよかった」改めて心からそう思いました。福祉の第一線ともいうべき現場から離れ、法人経営に没頭することが多くなった現在の立場では、感じることが少なくなったひと時でした。

暮も押し迫った日に、夫婦そろって、「小さくない難しい手術」の執刀医であった先生を訪ねました。12月24日で8年を無事迎えることができる報告とお礼のためです。その時先生は東京のクリスマス会に参加していましたが、私の急変の知らせを受け、すぐに病院に戻られ、緊急手術をして頂いたのです。6時間を超える2回の大手術を乗り越え、現役復帰できたのは奇跡だった、と先生は振り返られていますが、まさに命の恩人ともいうべき先生です。

このような経験もあり、医療と福祉・介護の連携が今後の大きな課題になるものと考えています。勿論、超高齢社会における社会福祉・社会保障の課題、人材不足・働き方改革の課題等喫緊の対応にも迫られています。それ故に、社会福祉法人間連携、社会福祉連携推進法人制度の創設等が議論され、地域共生社会の創造が求められるに至っているものと認識しています。

今年は、オリンピック・パラリンピックが開催される記念すべき年に当たりますが、私にとっても、社会福祉の専門大学を卒業し、社会人として福祉の道を歩み始めてから50年という節目の年になります。令和初めての正月を迎え、利用者の皆様に寄り添ったサービスを提供することは勿論のこと、より広い視点に立って、関係機関等との連携を深め、地域に信頼され、地域社会に貢献できる社会福祉法人となれるよう努力する所存でおりますので、本年も皆様のご指導、ご支援を賜りますようお願いいたします。

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